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邦画の脚本の種類には、大きく分けて3つのものがあります。1つは映画オリジナルの脚本。2つ目は、近年増えた漫画が原作の脚本。そして3つ目が、長きにわたり脚本の王道でもあった、小説が原作となった脚本です。 ここでは、その中でも小説が原作の邦画にフォーカスし、そのお勧めのものを紹介していきます。 首都焼失 小松左京原作のSF小説がもととなった「首都焼失」は、1987年に映画化され、日本アカデミー賞特別賞を受賞するほどの評価を受けました。小説自体もベストセラーとなった作品で、第6回日本SF大賞を受賞しています。ストーリーは東京が突然巨大な雲に覆われるところから始まり、そのために首都機能が失われ混乱する日本と、当時の大国との駆け引きなどを中心に話が進んでいきます。謎の雲の正体についてはネタバレになるので言及しませんが、SFをリアルな現実に落とし込んだ名作といえる作品です。 秘密 東野圭吾という当代きってのミステリー作家の、その出世作を原作とした映画が、この「秘密」です。原作は1998年に発売され、第52回日本推理作家協会賞を受賞しています。映画は1999年に公開され、監督は「木村家の人びと」などを撮った滝田洋二郎。主演に当時人気絶頂の広末涼子を配したことで話題にもなりました。

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アクション俳優千葉真一死去 2021年8月19日、日本のアクション俳優、千葉真一が、新型コロナウイルスからの肺炎で亡くなりました。享年82歳。日本のアクション俳優の草分けであり、日本のアクション映画界は彼無しでは考えられないといえるほど、業界にとってとても大きな存在でした。また、ジャパンアクションクラブ(JAC)を設立し、後進のアクション俳優を育てたことも、この業界の発展に大きな影響を与えています。 ここではそんな千葉真一を偲び、彼の作品でお勧めのアクション映画を紹介しましょう。 深作欣二版「魔界転生」 山田風太郎原作の小説「魔界転生」は、これまで2度映画化されています。ここで紹介するのは角川映画製作、深作欣二監督で1981年に作られたものです。キャストは千葉真一をはじめ、緒形拳、真田広之、丹波哲郎、若山富三郎と日本映画史に残る名優が勢ぞろいし、加えてこの映画の中心的な存在である天草四郎時貞には人気の歌手、アイドルであった沢田研二を配しています。つまり当時のオールスターキャストで撮られた映画だったのです。 もちろん映画は千葉真一、真田広之といったJACの面々を中心に、アクション映画としても非常に魅力的な内容となっています。深作欣二監督と千葉真一は「仁義なき戦い」でもコンビを組んでいるため、この映画も息の合った仕上がりとなっています。

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2021年も前半が終わり、今年も多くの映画が既に上映され、話題を呼びました。邦画についても優秀な作品が幾つも公開されましたが、総合的に見ると今年の前半の邦画は「アニメ」が豊作だった、といえるでしょう。それは2つのビッグヒットが、アニメ映画だったからです。 シン・エヴァンゲリオン劇場版 ファンにとっては待ちに待った新作にして、遂に迎えた最終作であるこの「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、その期待に違わぬ内容で、興行収入100億円超、観客動員数650万人以上と、シリーズ最高のヒット作となりました。また日本アニメ史上初の続編ものとしての100億円突破作品ともなり、まさに記録づくめの作品となっています。評価自体は、過去のエヴァンゲリオン作品同様賛否を巻き起こすものでしたが、過去の作品よりも肯定的な意見が多く、また一先ず完結できたということで、ファンもほっとした、というのが本音ではないでしょうか。 竜とそばかすの姫 あの名作「時をかける少女」の細田守監督による新作アニメが、この「竜とそばかすの姫」です。第74回カンヌ映画祭でワールドプレミアをおこなうほと期待が高かった作品で、既に記録的な観客動員をみせています。ストーリー自体もインターネット内の仮想空間が舞台となっていて、現代の若い世代に訴求する内容となっています。

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カジノはエキサイティングな場所なので、映画のテーマにも良く扱われます。そこで今回は名作カジノ映画を紹介していきます。 カジノ(1995) ロバート・デ・ニーロ主演の有名なノンフィクションカジノ映画です。主人公のエースは賭博の予想屋として優秀な能力を持っており、シカゴマフィアのボスたちから厚い信頼を受けていました。そこでマフィアのボスたちはこの賭博を知り尽くした男であるエースをカジノの運営責任者に据えることにしました。エースはカジノ運営に携わるためのライセンスすら持っていませんでしたが、法律の穴をつき、カジノでも多額の収益をあげました。その後女性関係でもめ事に巻き込まれたり、FBIの監視対象になったり命を狙われたりしてストーリーは進んでいきます。 007 カジノ・ロワイヤル(2006) 言わずと知れた人気映画シリーズの1作です。主演のダニエル・クレイグがジェームズボンド役を引き継いだ初作品となりました。映画公開前はボンドの雰囲気のあまりの違いに世界中からあっていないと非難を受けましたが、公開後は圧倒的な演技力と今までとは一味違うボンドの人間味が高い評価を受けるようになりました。カジノではポーカー戦が多く繰り広げられ、心理戦を見ることができます。

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