2021年前半の邦画

2021年も前半が終わり、今年も多くの映画が既に上映され、話題を呼びました。邦画についても優秀な作品が幾つも公開されましたが、総合的に見ると今年の前半の邦画は「アニメ」が豊作だった、といえるでしょう。それは2つのビッグヒットが、アニメ映画だったからです。

シン・エヴァンゲリオン劇場版

ファンにとっては待ちに待った新作にして、遂に迎えた最終作であるこの「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、その期待に違わぬ内容で、興行収入100億円超、観客動員数650万人以上と、シリーズ最高のヒット作となりました。また日本アニメ史上初の続編ものとしての100億円突破作品ともなり、まさに記録づくめの作品となっています。評価自体は、過去のエヴァンゲリオン作品同様賛否を巻き起こすものでしたが、過去の作品よりも肯定的な意見が多く、また一先ず完結できたということで、ファンもほっとした、というのが本音ではないでしょうか。

竜とそばかすの姫

あの名作「時をかける少女」の細田守監督による新作アニメが、この「竜とそばかすの姫」です。第74回カンヌ映画祭でワールドプレミアをおこなうほと期待が高かった作品で、既に記録的な観客動員をみせています。ストーリー自体もインターネット内の仮想空間が舞台となっていて、現代の若い世代に訴求する内容となっています。